英マンチェスターのホームレス男性が、ガイ・リッチー監督が撮影中の「シャーロック・ホームズ」にキャスティングされるという映画さながらのサクセスストーリーがあったことが明らかになった。
その男性は、長年1人で面倒をみてきた病気の母親を看取ったのち生活費が底を尽き、7カ月ほど前から路上生活者となっていたレイモンド・エマニュエルさん(56)。
ところが昨年末、暖をとるために入った映画館から出てきたところで「シャーロック・ホームズ」のキャスティング・エージェントに遭遇。エマニュエルさんの上品で威厳ある風貌に感銘を受けたエージェントは、すぐに同作の英下院議員の役をオファーをした。
さっそく翌日には衣装合わせを行い、さらに翌週には1日撮影に参加することになったというエマニュエルさん。「美味しい食事もごちそうになって、映画撮影の裏側を見ることができたし本当に素晴らしい経験だった。現場には400人ぐらいの人がいて、リッチー監督と、ジュード・ロウもいたよ」。
出演料として、75ポンド(約1万円)+衣装合わせの20ポンド(約2600円)が支払われたそうだ。
撮影終了後、福祉団体の世話で部屋を見つけたエマニュエルさんは、その後も同エージェントと連絡を取り続けているという。
エージェント側ではまた何か俳優としての仕事がないか探してくれているようだが、彼は「自分は俳優ではないし、とにかく今は真っ当な仕事を見つけるのが先決」と語っている。